顔をかしげる女性

症状を知る

その場限りで病気を判断しない

うつ病や双極性障害で起こるうつ状態とは一体どういうものでしょう。まず、うつ状態にはサインがあります。朝新聞を読む、テレビを見る、化粧や身だしなみを整える、早起きをするといった今まで自分にとって習慣となっていた事が、億劫に感じたり出来なくなったりすることがあります。これまで苦痛だと感じることがなかったはずの習慣が突然苦痛に感じてしまうということがある人は、もしかしたらそれがうつになるサインかもしれません。よく喋っていたのに無口になった、買い物に行っても何を買っていいのかわからなくなる、物忘れがひどくなるといったこともうつの前兆という場合があるのです。ただ、これらがあるからといって、すぐにうつ状態だと決めつけないようにしましょう。誰しも疲れているときなどは、こういった症状に陥ることがあります。うつ病や双極性障害でのうつ状態は、2週間以上続く場合に可能性が考えられるのです。もし2週間以上続いているようなら、病院を受診して検査を受けるようにしましょう。

患者の家族から支持される病院

双極性障害と診断されたときと、うつ病と診断されたときは、治療方法や薬などが異なる場合が多くあります。一部では、程度によりうつ病の人に処方される薬を双極性障害の人に処方する場合もあります。診断結果をきちんと受け止め、しっかりと治療をしていくことが大切です。うつ病、双極性障害と診断されたからと一人で悩まず、医師や家族に相談して協力してもらうようにしましょう。

双極性障害は、精神疾患の中でも特に厄介な病気です。躁鬱病とも呼ばれるこの病気は、躁状態とうつ状態を交互に繰り返すのが特徴です。そのため、医師でさえ診断が難しいのです。正しい診断ができなければ、治療も上手くいきません。双極性障害を正しく診断するためには、病状の経過を見ることが必要です。一時の病状で判断するのでなく、一か月ほど継続して患者本人を観察する必要があります。そのためには、臨床心理士などの専門家による指導を受けるのが理想的です。患者の家族が経過の記録を取る場合の判断材料を詳しく教えてくれます。双極性障害の家族のための病院を選ぶ時は、そのような専門家を配置している医療機関を選ぶと良いでしょう。

双極性障害の診断を得るのは、臨床心理士が常駐している病院が良いと述べましたが、その理由は、病院を最初に訪ねるのが患者本人よりも家族であることが多いためです。医師が診断、治療、投薬が仕事なのに対して、臨床心理士は家族相談やカウンセリングを担当します。この臨床心理士が常駐していることで、患者の家族はいつでも相談を受けることができます。そして、通院が難しい患者本人をどのようにして医療機関まで連れてくるかもサポートしてくれます。精神疾患の患者は、本人自らが通院しようという意志が弱いので、家族を支える必要が重要なのです。家族を充分にサポートした上で、本人の治療に当たれば、その効果も大きくなります。精神科にとって家族相談は無くてはならない存在であり、その体制が整った医療機関が大きな支持を得ています。